「お先にどうぞ!」「ありがとう、ではお先に」はNGです

先日、30代の娘が自転車で子どもを保育園に送る途中の出来事です。横断歩道におじいさんが立っていたのですが「お先にどうぞ」と手で合図をしてくれました。娘は軽く会釈をしてそのまま自転車で横断歩道を横切った——その瞬間、警察官に呼び止められました。「え?何!?」と思った娘。

横断歩道ではたとえ歩行者が止まっていても、また「どうぞ」と譲ってくれても、自転車は一時停止しなければならないのです。歩行者がいる以上、たとえ渡る意思が見えなくても、自転車や車は“必ず”止まらなければならないのです。

今回、罰金はなく立川警察署への出頭を命じられました。警察官からは「来年からはもっと厳しくなりますよ」と注意を受け、自転車もれっきとした“車両”であることを再認識させられました。

「止まれ」の標識の前では、歩行者がいるかどうかに関係なく、一度しっかり止まり、安全を確認する必要があります。特に子どもを乗せている場合は、自分だけでなく子どもの命も背負っているという意識が重要ですね。

私たちは時に、相手の「譲り合いの心」に甘えてしまいがちです。しかし交通ルールは、「善意」ではなく「安全」を守るために存在しているのです。歩行者のジェスチャーがあっても、先に行ってしまうことはルール違反になります。結果として事故やトラブルを起こしかねません。

この体験をきっかけに、娘は改めて交通ルールを学び直し、子どもたちにも自転車の乗り方や道路の渡り方を教え始めました。「おじいさんが譲ってくれたのに…」という思いもあったようですが、法の下ではそれでは済まされません。

私達、訪問介護員も日々自転車で移動をしています。次のサービスがあるからと信号無視をしていませんか?自転車は「軽車両である」ことを忘れずに交通ルールを守ってください。

私たち大人が模範となって、交通ルールを守り、子どもたちの未来を安全に導いていきたいですね。