救急車のサイレン、変わった!?

最近(私が気が付いたのはここひと月ぐらい)救急車のサイレンがなんか違うと思いませんか?
少しほんわかしたような、落ち着いた感じがするような。そこでググってみました!

近年の救急車は、シチュエーションによって最適な音に切り替え可能な車両が増えてきたそうです。
主に夜間や住宅地を走行する際に音を抑えたいという場面において使用され、”住宅モード/コンフォートサイレン”と呼ばれており音の高さが異なるようです。そしてコンフォートサイレンは、従来のサイレン音に和音を混ぜることで音を低くし、音量は変えないまま不快感を軽減することを目標に設計されました。

では、なぜ住宅モードが追加されることになったのでしょうか。
これは、緊急自動車のサイレンに対する苦情が年々増えていることが背景にあるようです。

“救急車のサイレンがうるさい/住宅街で音を消して”などの苦情と保安基準、どちらも尊重した結果からコンフォートサイレンが生まれました。
また、すべての救急車が該当するわけではないですが、新型の救急車には出動時に役立つ機能もいくつか追加されていると言います。

まずひとつ目が、フェードイン/フェードアウト機能です。
これは、サイレン起動時に徐々に音が大きくなり、音を消すときは徐々に小さくなるというもの。
突然の大音量でのサイレン吹鳴、そして一般住宅/病院到着時のサイレンの瞬時停止によって生じる、周囲の人々の心理的負担を軽減するための機能だそうです。

2つ目が、出動予告機能です。
この機能を使えば、”救急車が出動します、ご注意下さい。”という音声が流れます。
前述のフェードイン/フェードアウト機能と同様に、周囲の人を驚かさないために設計された機能と言えるでしょう。

そして3つ目の機能である弱スタート機能も、上記ふたつの機能と同様の役割を果たします。
弱スタート機能は、その名の通り小さな音量でサイレン音が鳴り始めるというもの。

救急車の音は耳に強く残るほど大きな音ですが、それは緊急事態であることを周囲に伝えるための工夫です。
また時代の流れによって、より周辺環境に配慮するためにサイレン音が進化を続けていることがわかります。

コンフォートサイレンの他にも、周辺環境に配慮する機能が次々と追加されていますが、サイレン音が自分が不快だからといって苦情をいうのではなく、救急車両への理解と協力も必要ですよね。だって大切なお客様のもしもの時、命を救ってくださるかもしれません。自分のお腹が痛い時、すぐに飛んできて親切に接してくださいました。

日本の救急車、本当にありがたいです。