薬の上向きごっくんはNG❗️
皆様、お疲れ様です!最近の急な雨には本当に困ってしまいます。
天気予報で「しばらく雨は降りません」なんて言うものだから安心して出掛けたら3分後には豪雨。なんてこともありました。
レインスーツ・レインシューズは手放せませんね。
さて、最近お客様のお宅で気になったことをお伝えしたいと思います。
私たちのケアの中に「服薬介助」があります。そんな時、上を向いて薬を飲むお客様を見かけたことはありませんか?
私はあります。
皆様、ご存じだと思いますが、それってとっても危険なことなんです。
気道確保の際に顎を持ち上げる状態を思い浮かべてください。顎を上に向けると気道が開くため、薬や水が誤って気管に入ってしまう誤嚥が起きやすくなります。
またカプセル薬の場合は水に浮きます。上を向くと、ますます飲み込みにくくなることは想像できますね。
いずれの場合も、薬は正面向き、あるいは少し顎を引いた状態で飲み込むことをおすすめします。
高齢者では特に、口に含んだものを飲み込む嚥下機能が低下していて、誤嚥しやすくなっている方が多いです。水と薬をたくさん口に含んで、上を向いて一気に飲み込む方法は危険ですので、行わないでください。
錠剤は勝手に割ったり砕いたりしてはならない
その他の注意ですが、錠剤には薬の成分が少しずつ溶け出していくように作られたものがあります。こうした錠剤を割ったり砕いたりすると、薬の成分が急激に溶け出して副作用を起こしたり、薬の効果が早く切れて病状が悪化したりする原因になります。
例
アダラートCR錠(高血圧や狭心症の薬:砕くと吸収が早まり、低血圧を起こす恐れがある)
インヴェガ錠(統合失調症の薬:砕くと薬が効き過ぎたり、効き目が早く切れたりする)
アサコール錠(大腸の炎症を抑える薬:砕くと大腸まで薬が届かなくなる)
貼り薬、塗り薬でも他人に譲ってはダメ!
薬の中でも特に、貼り薬や塗り薬は家族・友人間での使い回しをしてしまいやすい薬です。「たかが貼り薬」「たかが塗り薬」と油断していると、思わぬ副作用を起こす恐れがあります。自分以外の人に処方された薬を使って副作用が起きた場合は、たとえ家族の薬であっても医薬品副作用被害救済制度を受けることができません。自分に処方された薬は、絶対に他人に譲ってはいけません。
以上、服薬について再確認でした。