介護業界〜実はジョブ型雇用の先駆者!?

終身雇用制度からジョブ型雇用に変わって久しい日本社会ですが、考えてみると、介護業界は以前からジョブ型雇用でした。
実は最先端?の業界だったのかも、と思う今日この頃です。

介護業界、特に訪問介護においては役職が法令で定められていて、それに応じたお給料が普通でした。
事業所によって細かい部分は違うのですが、法令法規に沿った運用をマネージメントする「管理者」、利用者とヘルパーのコーディネートをする「サービス提供責任者」(実際は直接支援も少なくないのですが。。。)、実際の支援に携わるヘルパー「訪問介護員」といった感じで、それぞれの役割が明確に定められています。
なので、おのずと、お給料の相場も決まってきます。
もちろん、収入(介護報酬)を、どう分配するかは事業所それぞれです。

日本社会はこれまで、終身雇用や年功序列が報酬体系の基本とされていましたが、グローバル経済が普通の状態となる中、そうは言っていられない社会になったのも事実です。
訪問介護は、今も昔も、時代の流れに関係なく、ジョブ型の仕事です。
サービス提供責任者はどの利用者さんが誰の担当か決まっているので、仕事のオン・オフが明確に区別できるわけではないところもある担当性が基本なのです。
しかも、介護報酬は国の定めたものなので、担当売り上げは社内では誰もが確認できるものです。
ジョブ型雇用でも、これほど分かりやすい業界は他にないと思います。

サービス提供責任者って担当件数にもよりますが、実はお給料、悪くないんですよ。
担当性といっても人間相手なので、忙しい(稼げる)時も、そうでない時もあります。
自分の力量では如何ともし難い時もありますが、そんな時には皆と協力しながら乗り越えます。

ジョブ型雇用で自分の力量も、他のサービス提供責任者さんたちとの協働も、両方とも実感できる。。。そんな仕事は他にはないと思います。