利用者さん家の猫~家出とその後

こんにちは。今日は、私が訪問している利用者さん家の猫について、お話ししたいと思います。この猫は、名前は「タマ」と言って、もう15歳になる老猫です。タマは、とても人見知りな性格で、私が訪問すると、いつもさっと2階に逃げていきます。長く入っている私も、ほとんど会わなかったんですよ。でも、それが少し前に変わりました。

ある日、いつも通り利用者さん家に訪問すると、「タマが家出をしてしまった」というのです。どうやら、玄関のドアが開いていた隙に、外に出てしまったらしいのです。利用者さんは、近所を探したり、ポスターを貼ったりして、必死に探したそうですが、なかなか見つからなかったんですね。私も心配していました。タマは老猫だし、外の世界に慣れていないし、大丈夫だろうかと。

でも、1週間後に奇跡が起きました。タマが自分から帰ってきたのです! 利用者さんは大喜びでした。私も安心しました。タマは少しやせていましたが、怪我はなく元気でした。でも、その後のタマの様子が変わったんですよ。

その家出事件以来、私が訪問しても逃げることもなく、2階にも行かず、私にすりすりするようになったのです。また、洗面台の前や居間の絨毯の上など、思わぬところで寝ていたりして、踏みそうになることもしばしばあります。でも、最近では、訪問すると挨拶してくれたりと、本当にかわいいんです。

私は思います。タマは家出をしてから、自分の家や家族やヘルパーの大切さに気づいたのではないかと。それで人懐っこくなったのではないかと。もちろん、老猫だから体力も落ちてきているのかもしれませんが。でも、私は嬉しいです。タマと仲良くなれて。

これからもタマと利用者さんをサポートしていきたいと思います。今日は以上です。最後まで読んでくださってありがとうございます。